L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

ブログを読んでくださる皆様へ

ブログを書き始めて約1年が経ちました。 最近は自身の活動が目紛しく変化して、なかなか継続的に書けてはいませんが、これからも地道に書いていきたいと思っております。 そして、文章を書く場所をここはてなブログからhttps://note.mu/koudyへと変更します…

環境に依存しない心の保ち方。

まだ仕事を始めたばかりの頃、周りの先輩は基本敵だと思っていた。 『この人達を追い抜かない仕事が回ってこない。どうにかして倒さないと。』 ずっとこのスタンスで働いてきたからこそ、人より早く仕事を覚えたし役職ももらえた。若さゆえの感覚だろうが、…

忙しなく過ぎる日々の中で

イベントが多かった4月が終わり、少し落ち着きを取り戻してきた5月。 パソコンに向かう時間を少しずつ取り戻している。昨年1年間で多くの方と会い、自分の事を知ってもらうことが出来て仕事の話が増えてきた。料理人の働き方に疑問を持ち、自分なりに自分…

サービスマンとは何なのか?

昨年恵比寿にあるJULIAというレストランに出会い、サービスマンの重要性を再確認した僕は、事あるごとにイベントをしチーム75というサービスマンの団体が生まれ、そこから初めてのイベントが昨日開催されました。 サービスマンが主体となるディナーイベン…

伊勢丹フランス展。

4月14日から今日までの3日間、新宿伊勢丹フランス展に出展していました。 初めての百貨店での催事。事前の準備や打ち合わせの密度、当日のお客様の層や流れ。全てがレストランとは違い、Tirpseを知らない人がほとんどで。そんな中どうやって興味を持って…

出会いと別れが僕達を強くする。

桜が咲き暖かい風が吹き始めるころ、世の中は出会いと別れが交錯する。僕の働くレストランでも大きな別れがあった。 渥美彰人。僕がシェフになって初めての右腕(副料理長)がお店を辞めた。辞めたといっても素晴らしい門出であり、心からの感謝とお祝いの気…

石川県

今年に入り、福島、富山とお仕事で呼んでいただけることが増えてきました。 そして先日は石川県へ。 一度仕事で行ったことがある位でこれまであまりご縁がなく、今回お話を頂いた時とても嬉しく楽しみでした。初めての地域に行くときは、何とも言えないワク…

成長を感じる瞬間。

シェフになり15か月。最近自分の成長を感じます。 単純に料理を作るのが上手になったなと思うし、自分の考えがスタッフにちゃんと伝わるようになってきた。一年前は余裕がなく、スタッフに当たることも多かった。調理場の空気が悪く、イライラもしていた。…

過去に縛られない。

シェフとして一年を過ごし、沢山の人に知ってもらい賞もいくつかいただいた。 料理を作ることも上手になったと思う。人としても少しだけ成長できたかなと。 とても嬉しいことに自分が知らない人にも認知してもらい、ブログなども見て頂いたいる。自分のやっ…

料理人ではなかったら。

サービス業と言われるだけあり、この仕事の労働時間は長い。長いがゆえに楽しくもあり、充実できるのだろう。 ただふとした瞬間、違う仕事をしていたら何がしたいだろうと考える事がある。一日8時間労働だったら時間は沢山ある。やりたい事はたいていできる…

生産者の想いを『料理という言語』で伝えていく。

フランスから帰国し、もうすぐ二年が経とうとしている。フランス在住時に言われた一言がきっかけで僕は地方を回り始めた。 栃木、神奈川、千葉、埼玉、長野、宮城、愛知、京都、高知、島根、福岡、鹿児島、宮崎、沖縄。今年は福島、石川、北海道に行くことが…

東京マラソン。

正直長距離走は好きではない。学生の頃から短距離派で、瞬時に結果が出るのが好きだった。そのせいか仕事でも直ぐに結果が欲しく、結果が出ない期間はとてもストレスを感じていました。しかし仕事を始めると、すぐに結果が出ないことばかりです。長く続ける…

福島を知る。

2月の真冬の時期に福島へ視察に行くことに。福島は母方の実家という事もあり、特別な思い入れがある。専門学生の時に行って以来なので13、14年振りの訪問だ。前回は夏の福島だったので、冬の福島は何年振りなのだろう?僕は雪にテンションが上がるタイ…

灰色の世界に触れる。

生まれてこの方、常に物事に白か黒をもとめてきた。 中途半端なものは悪だと決めつけ、曖昧な答えなんて答えじゃない!と。そんな考えで30年近く生きていると頭に勝手な思い込みがこびりついている。こすっても落ちない油汚れのように。 自分の生き方を常…

初めての賄い。

料理人になる前に料理をしたことがなかった僕は、働き始めてからの賄がいつも憂鬱だった。2人前も作ったことがないのに10人前も作らなくてはいけない。ご飯を炊くだけで苦戦していた。店が忙しく仕込みにも追われ火口もない中で賄を作る。先輩やシェフの…

料理を考える時。

常日頃から料理の事を考えている。意識をするというよりは、呼吸をするように当たり前に生活の一部になっていて、頭のどこかに存在している感覚だ。ふとした時に、日々考えていた点と点が線になり円になり形を作っていく。走っている時や早く目が覚めた布団…

息抜きには。

たまには緩い話も。 僕の息抜きは、長風呂(サウナも)とマンガだ。 常日頃から何かしら考えている僕は(考えないという事が極端に苦手)頭を空にするのが苦手で、オンとオフの切り替えが下手です。常に仕事をしているのは単に切り替えができていないからと…

しいたけ屋平松。

食材との出会いはいつも突然だ。 食事に行った時や知り合いからの紹介、はたまたいきなり送られてくることもある。料理を続けているとある程度食材にも詳しくなるが、知れば知るほどその奥深さに感銘を受ける。同じ食材でも生産者の数だけ違いがあるからだ。…

初めて作った料理は何?

シェフになり、始めて料理を作るとき何を作ったか。いきなりオリジナルの料理を作れる人はなかなかいないと思う。勿論僕もそうでした。初めは自分が働いた店の料理に似たものや、少しだけアレンジしたものがほとんど。僕が初めて作った料理は、一般的な野菜…

日々の仕事の中から学ぶこと。

華やかに思われる料理の仕事だが、その中身は単純作業の繰り返し。ひたすらタマネギを切ったり、カボチャを裏ごししたり、魚の骨を抜いたり。特に若いときはそうゆう仕事が多く、こんなことをするために料理人になったんじゃないとやる気をなくす人も少なく…

日本人として日本で料理をする意義とは。

今まで自己紹介と称して自分の過去の話をしてきましたが、これからは自分の作っている料理の話もしていきます。 料理人は皆、様々な思いを込めて料理を作っています。そこには自分の育ってきた環境や想い、その食材を作っている生産者への感謝や、世の中への…

場所に縛られない働き方とは。

料理人はお店があり、そこにお客様が来店されて初めて金銭的価値が生まれます。 美容師や介護士などの職種の方もそうで、労働集約型産業と言われています。 レストランとはある意味で『場所に縛られる』仕事で、それが当たり前だと思っていました。 しかし、…

父の背中。

田村正道。 僕の親父は名前の通り真っ直ぐな筋の通った人です。寡黙で多くは語らないけれど、いざという時はしっかりと叱ってくれる、そんな父。 親父が野球をやっていたこともあり、僕も自然と野球の道へ。それからというもの、父はコーチになり小学6年生…

自己紹介31。パリで働く、日本人シェフのコミュニティー。

2016年1月、帰国まで残り半年となった。残りの期間はパリで日本人シェフと働く。 半年地方で働いた僕はパリ初心者で、パリでの仕事にわくわくしていた。 フランスに来た当初はパリで働くことにあまり魅力を感じていなかったのだが、地方を経験するとパリでの…

自分を知る。

2017年、この年の事は一生忘れないだろう。 大晦日に紅白歌合戦を見ながらこの文章を作っている。 シェフとして、自分を表現するために何をすればいいのかを必死に考え行動してきた一年間。 その中でシェフとは何なのか。自問自答する日々が続いた。 レ…

シェフ一年目を振り返り。

昨年6月末に日本に帰国してから本当に多くの事がありました。 シェフになってからのイベントや、賞を頂いたものも。 こうして見てみると、本当に色々な事を経験してきたなと思います。 帰国して直ぐのヒヤシンス(日本酒だけで二か月間営業) つかんと(フ…

2018年からは。

2017年7月20日から始めたこのブログも、気が付けば半年が経とうとしています。 これまでは料理人としての自分を如何に知ってもらうかを基準に書いてきましたが、来年からは、より『田村浩二』というパーソナルな部分を意識して、ありのままの自分を出してい…

"ミスターチーズケーキ"の瓶で焼くチーズケーキレシピ!

みんな大好きなチーズケーキ。僕も昔からケーキといえばチーズケーキでした! chefになる前は、パティシエになりたいと思っていた位甘いものが大好きで、自分で食べたいお菓子を作っていたりもしました。シンプルなものから少し複雑なものまで何でも作ります…

人生100年時代。10年後30年後50年後を見据えた働き方改革。

最近人生100年時代という言葉をよく聞きます。 いくつになっても学び直しができ、新しい事にチャレンジできる世界。と言われていますが、本当にそうでしょうか?人生が長くなればなるほど必要なお金も増えていきます。働く期間も長くなるでしょう。 僕は…

自己紹介30。パリ無職、初めての働かないクリスマス。

秋も深まってきた11月13日、約半年ぶりにパリに戻ってきた。 海と自然に囲まれた南仏とは違い足早に歩く人たちを見ると、東京に帰ってきたような感覚になる。 やけに多いパトカーに違和感を感じながらも家に帰り、ネットが繋がらなかったので早めに眠りにつ…