自己紹介。料理人になる前の田村浩二。
神奈川県三浦市。海からほど近く静かな町で僕は育ちました。小さな頃は地元の海や漁港、祖父の畑などで沢山の食材と触れる機会が自然とありました。
その当時は苦手なものも多く、その環境が自分にとって特別な事だとは大人になってから分かるのですが。
父が野球選手を目指していたこともあり、僕も自然と野球を始めました。小中高と野球に明け暮れる日々です。
中学生の頃は成長期真っ只中で、3年間で30センチも身長が伸びました。横に増える余裕もなく、非弱で気弱な少年だったなと。
それでも我武者羅に野球に打ち込み、高校生になってからは身体作りの大切さを学び、独学で栄養学やトレーニング方法などを模索しながら筋肉だけで体重を20キロ増やし、心も身体も大きく強くなりました。
県立の高校ながら、監督さんの努力のおかげで県外のトップクラスの高校との試合も数多くあり、その度に自分に足りないものは何なのか、どうすれば自分達でも戦えるようになるのか。
日々頭と体を同時に使いながら自分なりの答えを探す訓練をしていました。
高校3年間の野球人生が、今の僕の考え方や行動のベースを作ったと断言出来ます。
1つのことに如何に打ち込み、集中し、成果を出すか。
初めは色んな人の真似から始まります。
その中から自分に合うものを選び、更に自分なりに改良していく。自分の体型や骨格に合わせ鍛える能力を選びながら、自分に合った成果を出せる力をつける。
自分の『やりたい事』と『出来る事』は違う場合の方が多いと思います。
若い頃はどうしても『やりたい事』ばかりを選んでしまいがちです。僕もそうでした。
しかし数多くの選手の中から自分の存在をアピールする為には、自分の事を客観視して他の人よりも何が得意で『出来る事』はなんなのかを考える必要があります。
仕事でも同じ事が言えると思います。
自分にしか出来ない価値のある事はなんなのか。
そして『出来る事』と『やりたい事』をどの様にリンクさせていくのかもとても大切です。
『やりたい事』(目標)の為に『出来る事』(能力)をどの様に鍛え伸ばすのか。
野球に打ち込み、多くの選手に揉まれながら自分を鍛えた経験が、今の僕を支える大きな力になっています。
貴方にとっての『やりたい事』と『出来る事』を考えるキッカケになれば幸いです。