L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

自己紹介8。フランスの風。

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初めて降り立った異国の地の風は日本のそれとは違い、僕の周りに新しい何かを運んで来る。

 

初めての海外フランス。こんなにも早くこの地に来れるとは思いもしなかった。

 

Edition2年目の夏。怒涛の日々を過ごすスタッフに下村シェフからの最高のプレゼントだ。

 

下村シェフの若かりし頃。当時働いていた『オーベルジュドスズキ』の鈴木シェフにフランス旅行へ連れて行ってもらった様に、僕達もフランスへ連れて来てもらった。

 

一夜漬けのフランス語では大した事は分からなかったが、現地に身を置いているという事実が、僕を少し大人にした様な気がする。

 

ただ、あまりの嬉しさに色々なものを食べ過ぎ、体調を崩した事は笑い話としてはなかなかに悔しい思い出だ。『ピラミッド』というレストランでの研修も、『ピック』での食事も全てなくなってしまう。

 

しかしこの経験が後にフランスは再び来る決意となった。

 

当時色々な星付きレストランへ食べに行ったが、どこもピンと来るところは無く、唯一記憶に残ったのは『アガペ』というレストランだった。その時のシェフ、ベルトラングレボーは今は誰もが知っている『セプティム』というレストランのシェフだ。彼の料理は鮮明に覚えていて、食材の組み合わせや味のバランスが自分に馴染んでいた。

 

他にもパティスリーを数多く巡り、ビストロで食べたブーダンノワールに感動し、ベタにエッフェル塔へも登ったりした。淡い出逢いは僕の中だけに留めておきたい。

 

当時10人弱のスタッフの航空代、旅費、食事代、そして個々人へのボーナスと、考えられないほどのお金を掛けてでもスタッフにフランスを経験させたいと思った下村シェフには、本当に頭が上がらない。

 

今後自身のお店を持った時、同じ様にスタッフをフランスへ連れていけるだけの自分になりたいと思う。