L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

突然ですがチーズケーキの話。

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物心ついた時から、誕生日のケーキはチーズケーキです。

 

初めは不二家スフレチーズケーキでしたが、次第に母のレアチーズケーキが僕の中の『ケーキ』になっていました。

 

フィラデルフィアを使ったレアチーズケーキは、レモンの酸味が効いた爽やかなもの。一番好きだったのは、フレッシュなイチゴを使ったソースをかけた、クレームダンジュの様なものだったのを、今でもしっかりと覚えています。

 

そんな母が見ていたレシピは、チーズケーキ界の神さま『石橋かおりさん』の本でした。

 

レアチーズケーキはもちろん、ベイクドタイプに、ニューヨークタイプ、スフレタイプまで様々なチーズケーキのベースのレシピと、アレンジまで載っています。

 

母も僕も、この本で作ったチーズケーキの数は計り知れません。

 

そんな思い出のチーズケーキは、フランスでの修行時代にも作っていました。

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小さなどこの家庭にもあるオーブンレンジを使って焼くチーズケーキは、どこか心温まる優しさがあります。

 

そして、チーズケーキに対しても僕は自分の色を出し始めます。 

 

ケーキはどれもそうですが、皆さんカットに困ります。 上手く分けられないのはもちろん、断面を綺麗にできなかったり、手が汚れたり。持ち運びにも気を遣います。

 

そこで僕はチーズケーキを瓶で焼く事にしました。

 

カットする手間も、持ち運びにも気を遣うストレスも無くなり、なによりも、火入れが特別になります。

 

瓶の口に近い方はしっかりと火の入ったチーズケーキ。底に行くほどにトロリとした半熟な火入れになります。そしてフルーツを入れると、その水分がよりフレッシュさを与えてくれる。

 

最近では、身体にとても良く、一番母乳に近いと言われるヤギミルクや、ヤギのフロマージュブランを使います。

 

僕自身とても好きなルーラルカプリさんのものです。

 

健康にもとても良く、中鎖脂肪酸が多いのも特徴です。そして、牛乳にアレルギーのある方でも安心して飲める。

 

最近試作で、イチジクとヘベスを使ったヤギのフロマージュブランチーズケーキを焼きました。

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恐らくレストラン業界で一番チーズケーキ愛があるのは僕でしょう。

 

先日開いた料理教室でも、ジャスミンと洋ナシのチーズケーキをみんなで作りました。

 

チーズケーキは世界を平和にします。

 

母との思い出のチーズケーキを皆さんに食べてもらえる日が来るように頑張ります。

 

 

#ミスターチーズケーキ