L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

革命のファンファーレ。

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3か月前に予約がスタートした瞬間に注文をした、西野亮廣さんの本。

 

『魔法のコンパス』を読んでから、僕は西野さんのファンになった。ちなみに『えんとつ町のプペル』も持っている。

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ブログやNewsPicksの記事など、目に留まるものはすべて見ていると思う。勿論賛否両論あると思うが、本田さんの記事のように『賛否両論=オリジナリティ』だと思っているので、僕は西野さんの一挙手一投足を気にしている。

 

そんな西野さんの本を読んで、過去の常識に捕らわれずにこれからの生き方を模索する。そんなエネルギーをもらった。西野さんが出版業界を変えた様に、レストラン業界に一石を投じることは出来ないだろうか。僕がこの業界に入ってから10数年、変わらぬ事の方が多いこの業界を。

 

時代の流れは確実に来ていると思う。 

 

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『他人と競った時点で負け、自分だけの競技を創れ。』

フレンチやイタリアン、日本料理や鮨といったカテゴリーに捕らわれず、自分自身にしか出来ない料理を作る。唯一無二になる事で、自分のフィールドを創り上げることが出来る。そして料理ではない自分だけの武器を持つことで、そのフィールドの価値を更に高めることが出来る。

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『お金を稼ぐな。信用を稼げ。「信用持ち」は現代の錬金術師だ。』

料理人とは職人なので、突き詰めてどこまでも美味しいものを作ろうとする生き物だ。

勿論ビジネス的な観点で原価も気にしないといけない場合も多いと思う。ただ、もし何も気にせずに美味しいものだけ作れる環境にあるとしたら、そんなに素晴らしいことはないと思う。料理人はとことん食材と向き合うことが出来、お客様はそれを心置きなく楽しむことが出来る。料理人は美味しさで信用を稼ぐことが出来るのだ。ではその環境をどう創るか、だ。

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『意思決定の舵は「脳」ではなく、「環境」が握っている。』

レストランの収益だけで生計を立てている場合、お金(原価)に縛られてしまう環境に陥りやすい。お金(原価)に縛られないためには、レストラン以外での収益を確保し、レストランはお金ではなく、信用を稼ぐ場にすればいい。その為にどうするかは、自分自身に問いかけ、見つけだす必要がある。環境を創り出すために何が出来るか。

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『過去の常識にしがみつくな。その船は、もう沈む。逃げろ』

10年前の料理人は自分の店を持つことがある種のゴールだった。それだけである程度の算段が付いたのかもしれない。しかし今は本当に多くの店がひしめき合っている。オーナーシェフになる事が全てではなく、どのように今の時代を生きていくかを良く考えなければならない。僕自身も描いていたオーナーシェフになるという目標。ただなるだけではなく、その後のビジョンまで明確に描く必要がある。

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『自分の作品と、社会を一体化させろ。』

自分のこだわりの料理も大切だが、それを社会と一体化させることが出来ればそれは新たな価値となる。まだその形ははっきりとは見えないが、ただ料理を作るのではなく、ストーリーや大義をもって仕事をするだけで、他にはない価値を生みだせるのではないだろうか。

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『努力量が足りていない努力は努力ではない。誤った努力もまた努力ではない。』

これはもう言葉の通りだろう。結果を生むのは努力であり、生まないものは努力とは言わない。修業時代はプロセスも評価してもらえるかもしれないが、シェフとして矢面に立てば、求められるものは常に結果だ。結果を出すために日々努力を積み重ねる。当たり前だからこそ継続するのはとても難しい。

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『売れない作品は存在しない。君の作品が売れないのは、君が「売っていない」だけだ。』

良いものを作れば売れる時代は終わった。それは料理も同じだろう。この飽和状態の時代には、「選んでもらうための戦略」が必要だ。同じようなクオリティーのモノがあればどちらを選ぶかは、PR次第であり、誰が作ったかの信用に起因する。

どんなに良いものを作っても誰も知らなければ意味がない。知らせる、伝える努力をもっとしていかなければならない。特にこの部分は料理人が」苦手にしている人が多いと思う。その分やれば世界は一気に広がる。

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『踏み出す勇気は要らない。必要なのは「情報」だ。』

行動することに、勇気は必要ない。

一歩踏み出すために必要なのは、ポジティブシンキングではなく、ロジカルシンキングだ。

情報は、行動する人間に集まり、さらなる行動を生み、また情報が集まってくる。

行動しよう。

失敗したら、取り返せばいい。

大丈夫。

 

 

 

 

 

 

 

革命のファンファーレを僕も鳴らそう。