L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

人生100年時代。10年後30年後50年後を見据えた働き方改革。

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最近人生100年時代という言葉をよく聞きます。

 

いくつになっても学び直しができ、新しい事にチャレンジできる世界。と言われていますが、本当にそうでしょうか?人生が長くなればなるほど必要なお金も増えていきます。働く期間も長くなるでしょう。

 

僕は料理人として働いていますが、60歳70歳まで現役で入れるかわかりません。体を壊せばその時点で料理人として調理場に立ち続ける事は難しいでしょう。しかし僕達料理人は日々そのリスクと隣り合わせで働いています。怪我をしても、風邪をひいても休めない。休みにくい環境が当たり前だと思ってますが、一般的ではありません。

 

ではそもそも何故そのような環境になるのか?人が少ないから。では何故人が少ないのか。労働時間が長いから?給料が安いから?休みが少ないから?他にも技術の共有が出来ておらず、代わりになれる人がいないという問題もあるでしょう。またレストランという特殊な労働スタイルも拍車をかけていると思います。

 

一昔前は、レストランの数もシェフの数もここまで多くはありませんでした。おそらく他の業界でも同じことが言えるでしょう。今は全てのものが飽和状態。新しく出てきている勢いのある会社は、今までなかったサービスや、新しいテクノロジーの上に成り立つものが多いでしょう。AI化が進み、今後多くの職業が無くなると言われています。その中でもシェフという仕事は残っていくと言われていますが、果たしてそうなのでしょうか?

 

本当に力のあるシェフ以外は確実に淘汰されていくと僕は感じています。今の速度のままレストランが増えていけば、同じかそれ以上の速度でレストランは消えてくでしょう。僕はそうなる前に自分にしかできない仕事のカタチとライフスタイルを確立しようと、今を生きています。まだその理想形は見えていませんが、走りながら時代の変化に合わせながらアジャストしていければと。

 

シェフがレストラン以外の仕事を始めると、ネガティブな事をささやかれることが少なくありません。なので、色々な仕事をしていたとしても、公表してない方もいると思います。でも僕はあえて自分の活動を公表していくことで、料理人としての新しい働き方と、僕の料理以外の可能性を多くの人に見てもらいたいと思っています。

 

 

 

労働時間が長く休みも少ないからこそ、新しい働き方を、自分の目指すライフスタイルに合う仕事の作り方を考える必要あります。料理人として10数年1日の3分の2を仕事に充ててきた忍耐力と体力を、少しだけ頭を使う力に変えていくだけです。変化を恐れず、理想とする未来の為と、今後料理人を目指す若者の新しい指標になる為に。

 

これまで体制があまり変わってきていない業界だからこそ、改革出来る事があるのではないでしょうか。僕は自分と周りの仲間を信じて新たな道を切り開きます。