L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

東京マラソン。

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正直長距離走は好きではない。学生の頃から短距離派で、瞬時に結果が出るのが好きだった。そのせいか仕事でも直ぐに結果が欲しく、結果が出ない期間はとてもストレスを感じていました。しかし仕事を始めると、すぐに結果が出ないことばかりです。長く続けることでしか見えない世界がある。

 

初めてエントリーし、初めて走った東京マラソン。日々仕事をしながらなので、練習時間は仕事終わり。23時過ぎから走っていた。疲れた体で走っていると中々タイムも伸びず、継続すること自体が辛くなった。東京マラソンを走ること自体には明確な目標がなかったからかもしれない。もともと長距離が好きではないし。

 

ただ、長い距離を走る中で自分との戦いが生まれる。ただの練習だからいつ走るのをやめてもいい。誰かに怒られるわけでもなく、迷惑をかけるわけでもないのだが、『まあいいか』とあきらめる自分が嫌にはなる。

 

なんでもそうだが、諦めるのは一瞬で簡単だ。自分がやめればいい。ただ続ける事は難しく大変だが、その先の景色は続けた人にしか見えてこない。そしてその景色は一生忘れる事のない大切なものになる。

 

好きかどうかも重要だが、それと同じくらい続けることも重要で。合わないことはやめた方がいいという人もいますが、嫌なことだからこそ続けてみると分かることもあると思う。そんな事を今回の東京マラソンで感じた。

 

30キロ過ぎで両脛が攣り、残りの10キロ近くを歩くことに。途中で棄権してもよかったかもしれないが、歩くことはなんとか出来る。寒い中皆が走る中歩く事しか出来ず体は冷え、何とも言えない気持ちになりながらもとにかくゴールを目指した。自分の練習不足が原因とはいえ正直きつい。最後までかっこよく走り切りたかったけれど、現状の自分はこんなもんだと腹をくくった。

 

それでも最後まで応援してくれる人がいて、ねぎらいの言葉をかけてくれる。結果よりも最後まで走ったことを喜んでくれる。これだけでも最後まで完走した意味があった。

 

一番つらいときは、なんで走っているのかと嫌になるときもあった。走っている最中は辛い事の方が多く頭の中にある。仕事も恋愛もそうかもしれない。辛いときはその事ばかり気にしてしまい、その先の事を考えられない。ただ続けることで、その先が見えるのなら少しだけ頑張ってみようと僕は思う。

 

動き出してはいるものの結果がすぐには出ないものは、根気よく続けよう。一歩ずつ進めていく事でしか大きな何かは見ることが出来ないから。

 

とりあえずしばらくは身体を休め、また一歩ずつ進んでいきます。