L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

サスティナブルシーフードの事を考えよう。

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11月26日2回目となる恵比寿レストランJULIAさんとのコラボイベントをしました。

 

1回目のテーマは『サービスマンの重要性』

レストランにおいてサービスマンがどれだけ大切か改めて確認し、レストランの楽しさをもっと知ってもらおうという企画でした。

 

2回目の今回は、日本の大切な資源【魚】について考えてもらう、『サスティナブルシーフード』

知らず知らずのうちに枯渇していく魚たちを、孫の世代も美味しく食べれるよう東京のシェフ達が中心となり、世話人佐々木ひろ子さんのもとに集まり「Chefs for the Blue」として活動を始めています。先日行われたファーマーズマーケットでも、6人のシェフが料理を通して情報を発信しました。

 

僕が何故この取り組みに熱を入れているのか。僕は神奈川県三浦市という海の近くで育ち、当たり前のように食卓には刺身が並んでいました。小さなころから漁港に行ったり朝市に行ったりと、魚は常に身近な存在だったのです。それもあってか、フランスでも海の近くで働き、新鮮な魚介を調理していました。

 

そんな身近な魚達が、取り返しがつかなくなる直前まで追い込まれている。当たり前だった魚のある生活が、当たり前ではなくなる日がすぐそこまで来ている。それが分かっているなら何かしないといけない。行動しなければ確実に魚はなくなるのだから。

 

話はコラボに戻りますが、1回目のコラボが終わった時点で又何かやりましょうと話をしていた。そしてやるならただのコラボではなく、何かメッセージ性のある事をしましょうと。やるなら『サスティナブルシーフード』しかないと思っていたのです。

 

ただ僕はレストランで使う魚を変えることが、日本の魚を変えることになるとは思っていません。勿論日々の事から変えていくことは大切ですし、小さな積み重ねはいつか大きなエネルギーになるでしょう。

 

ただ、もうそれでは間に合わないのです。あくまで僕たちchefに出来る事は、情報発信ときっかけを作る事です。この活動を料理というツールを使い、沢山の人に知ってもらいもっと大きなムーブメントを起こすために。僕らが行動を起こして終わりではありません。それを見て聞いた人が、さらに広げていかなくてはならないのです。その為に繰り返し発信し続ける事が大切だと思います。

 

この思いに賛同してくださった、JULIAのお二人には本当に感謝しています。そして沢山のアドバイスと、当日足を運んでくださったひろこさんにもこの場を借りて改めてありがとうを伝えさせてください。また、食事にきてくださった皆様も本当にありがとうございました。

 

この活動は生涯続けていくライフワークになると思っています。今も別のプロダクトの開発を進めています。少しでも多くの人に、この活動に興味関心をもって頂く為に、これからも頑張ります!!