L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

しいたけ屋平松。

食材との出会いはいつも突然だ。 食事に行った時や知り合いからの紹介、はたまたいきなり送られてくることもある。料理を続けているとある程度食材にも詳しくなるが、知れば知るほどその奥深さに感銘を受ける。同じ食材でも生産者の数だけ違いがあるからだ。…

初めて作った料理は何?

シェフになり、始めて料理を作るとき何を作ったか。いきなりオリジナルの料理を作れる人はなかなかいないと思う。勿論僕もそうでした。初めは自分が働いた店の料理に似たものや、少しだけアレンジしたものがほとんど。僕が初めて作った料理は、一般的な野菜…

日々の仕事の中から学ぶこと。

華やかに思われる料理の仕事だが、その中身は単純作業の繰り返し。ひたすらタマネギを切ったり、カボチャを裏ごししたり、魚の骨を抜いたり。特に若いときはそうゆう仕事が多く、こんなことをするために料理人になったんじゃないとやる気をなくす人も少なく…

日本人として日本で料理をする意義とは。

今まで自己紹介と称して自分の過去の話をしてきましたが、これからは自分の作っている料理の話もしていきます。 料理人は皆、様々な思いを込めて料理を作っています。そこには自分の育ってきた環境や想い、その食材を作っている生産者への感謝や、世の中への…

場所に縛られない働き方とは。

料理人はお店があり、そこにお客様が来店されて初めて金銭的価値が生まれます。 美容師や介護士などの職種の方もそうで、労働集約型産業と言われています。 レストランとはある意味で『場所に縛られる』仕事で、それが当たり前だと思っていました。 しかし、…

父の背中。

田村正道。 僕の親父は名前の通り真っ直ぐな筋の通った人です。寡黙で多くは語らないけれど、いざという時はしっかりと叱ってくれる、そんな父。 親父が野球をやっていたこともあり、僕も自然と野球の道へ。それからというもの、父はコーチになり小学6年生…

自己紹介31。パリで働く、日本人シェフのコミュニティー。

2016年1月、帰国まで残り半年となった。残りの期間はパリで日本人シェフと働く。 半年地方で働いた僕はパリ初心者で、パリでの仕事にわくわくしていた。 フランスに来た当初はパリで働くことにあまり魅力を感じていなかったのだが、地方を経験するとパリでの…

自分を知る。

2017年、この年の事は一生忘れないだろう。 大晦日に紅白歌合戦を見ながらこの文章を作っている。 シェフとして、自分を表現するために何をすればいいのかを必死に考え行動してきた一年間。 その中でシェフとは何なのか。自問自答する日々が続いた。 レ…