L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

料理

サービスマンとは何なのか?

昨年恵比寿にあるJULIAというレストランに出会い、サービスマンの重要性を再確認した僕は、事あるごとにイベントをしチーム75というサービスマンの団体が生まれ、そこから初めてのイベントが昨日開催されました。 サービスマンが主体となるディナーイベン…

料理人ではなかったら。

サービス業と言われるだけあり、この仕事の労働時間は長い。長いがゆえに楽しくもあり、充実できるのだろう。 ただふとした瞬間、違う仕事をしていたら何がしたいだろうと考える事がある。一日8時間労働だったら時間は沢山ある。やりたい事はたいていできる…

福島を知る。

2月の真冬の時期に福島へ視察に行くことに。福島は母方の実家という事もあり、特別な思い入れがある。専門学生の時に行って以来なので13、14年振りの訪問だ。前回は夏の福島だったので、冬の福島は何年振りなのだろう?僕は雪にテンションが上がるタイ…

初めての賄い。

料理人になる前に料理をしたことがなかった僕は、働き始めてからの賄がいつも憂鬱だった。2人前も作ったことがないのに10人前も作らなくてはいけない。ご飯を炊くだけで苦戦していた。店が忙しく仕込みにも追われ火口もない中で賄を作る。先輩やシェフの…

料理を考える時。

常日頃から料理の事を考えている。意識をするというよりは、呼吸をするように当たり前に生活の一部になっていて、頭のどこかに存在している感覚だ。ふとした時に、日々考えていた点と点が線になり円になり形を作っていく。走っている時や早く目が覚めた布団…

しいたけ屋平松。

食材との出会いはいつも突然だ。 食事に行った時や知り合いからの紹介、はたまたいきなり送られてくることもある。料理を続けているとある程度食材にも詳しくなるが、知れば知るほどその奥深さに感銘を受ける。同じ食材でも生産者の数だけ違いがあるからだ。…

初めて作った料理は何?

シェフになり、始めて料理を作るとき何を作ったか。いきなりオリジナルの料理を作れる人はなかなかいないと思う。勿論僕もそうでした。初めは自分が働いた店の料理に似たものや、少しだけアレンジしたものがほとんど。僕が初めて作った料理は、一般的な野菜…

日本人として日本で料理をする意義とは。

今まで自己紹介と称して自分の過去の話をしてきましたが、これからは自分の作っている料理の話もしていきます。 料理人は皆、様々な思いを込めて料理を作っています。そこには自分の育ってきた環境や想い、その食材を作っている生産者への感謝や、世の中への…

場所に縛られない働き方とは。

料理人はお店があり、そこにお客様が来店されて初めて金銭的価値が生まれます。 美容師や介護士などの職種の方もそうで、労働集約型産業と言われています。 レストランとはある意味で『場所に縛られる』仕事で、それが当たり前だと思っていました。 しかし、…

父の背中。

田村正道。 僕の親父は名前の通り真っ直ぐな筋の通った人です。寡黙で多くは語らないけれど、いざという時はしっかりと叱ってくれる、そんな父。 親父が野球をやっていたこともあり、僕も自然と野球の道へ。それからというもの、父はコーチになり小学6年生…