L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

食は時間を作る

鹿児島県出水群長島町。 東京から飛行機と車を乗り継ぎ約四時間。10月に開催される『O-GILI』の為に、僕ははるばるやってきた。 一日しかない過密スケジュールの中、『O-GILI』の太田良冠くんがどうしても会わせたい人がいると紹介してくれたのが石元淳平…

自己紹介15。ケジメと再出発。

イタリア料理からフランス料理の世界へ戻る。 その為に1つ必ずしなければならない事があった。 自分の未熟さ故に、飛び出すように辞めてしまった『Edition Koji Shimomura』の下村シェフへの謝罪だ。 お店を辞めてから2年半がたっていた。 当時分からなか…

文章を書くという事。

このブログを書き始めてから、多くの人に文章について聞かれます。 僕自身特に意識はせず、思うがままに書いているだけなのですが。 小さい頃から作文や読書感想文は嫌いではありませんでした。ただ国語は嫌いで、人によって答えが変わる曖昧さがどうしても…

自己紹介14。再びフランス料理の世界へ。

麻布十番にカラペティバトゥバというフレンチがある。 家から近かった事と、料理が抜群に美味しかった事から、足繁く通っていた。 当時このお店で働きたいと思っていた事もあり、特別な思い入れのあるお店だ。 ある日当時のシェフ兼子大輔さんが独立したと話…

スペインの風。

8/16、17日に行われたコラボイベント『TETXUBARRI』。 スペインにある世界ベストレストラン50の5位、ETXUBARRIで働くスーシェフ前田哲郎さんを迎えて行った初めての薪焼きイベント。 帰国してからも忙しく中々コンタクトの取れないテツさんに翻弄されなが…

自然栽培農法とは。

神奈川県平塚市。ふとした事からこの地に足を踏入れることとなった。 料理において『香り』を1番重要視していると発信し始めてから、多くの方に香りにまつわる食材を紹介して頂いている。 その中で一番衝撃的だった食材は『薔薇』だ。 先ず食べるという感覚…

自己紹介13。美味しいと楽しいのバランス。

カウンターのレストランにおける楽しみとは、食事自体は勿論のこと、シェフや大将と話が出来ることもプライオリティーが高いだろう。 コの字型のカウンター。目の前で料理が出来上がっていく様は、胸躍る瞬間だ。 料理人は得てして会話が苦手な人が多いが、…

Chefs Gathering @TRUNK HOTEL

8月6日。渋谷にあるTRUNK HOTELにトップシェフ達の集まりがあった。 Chefs Gatheringと名付けられたイベントは、本田直之さん主催のとんでもないイベントでした。 本当に凄過ぎるシェフ達が集まり、料理を持ち寄って、作りながらお酒を飲む。 日本に来日中…

自己紹介12。イタリア料理とはなんなのか。

イタリア料理とフランス料理の違いとは? 色々な考え方があるが、僕の中では地方性を守るのか、新たな価値に変えるのか。の違いだと思っている。 その土地に根ざしたものを大切に変わらぬ為に守るのが僕の中でのイタリア料理(色々な意見があるが、それは置…

自己紹介11。環境に左右されていた弱い自分とそんな自分を打ち破る強い意志。

ひょんな事から働き始めたイタリア料理店『Biffi Teatro』コの字型のカウンターが囲むオープンキッチンの劇場型レストランだ。 今は珍しくなくなったが、当時はここまでオープンキッチンのお店はそう多くなかったと思う。 今までクローズドキッチンで働いて…

The Founder

誰もが知っているハンバーガーのお店『マクドナルド』 このお店がどの様に大きく成長していったかを描いたこの映画は、何かを創り出す仕事をする以上考えなければいけない事が数多く詰まったものでした。 何が良い悪いではなく、アンビバレンスな、色々な側…

少しずつ増えてきました。

シェフになってから少しずつですが、雑誌やメディアへの掲載が増えて来ました。 雑誌 DiscoverJapan2017/6月号 buono2017/6月号 buono2017/8月号 buono2017/9月号 料理王国2017/9月号 BRUTUS2017/8/15 852号 メディア WORLD50BEST Discovery Siries http:…

自己紹介10。築地での経験とイタリア料理。

逃げる様にEditionをやめてしまったそんな僕にお店を紹介してくれた先輩がいた。 「新しくできるお店に先輩がシェフで入るから働いてみたら?」 他に縋るものもなく、直ぐに話を聞きに行った。フランス料理のお店で、新規オープン。 拾ってもらう様な形で入…

新世代の料理人に求められる能力とは?

世界中に様々なレストランがあり、今後も際限なく増えていくであろう今日この頃。10年前の様に、自分の店を出せば1つのゴールの様な時代は終わった。 それでもやはり、料理の力は凄いと思うし、シェフをしているおかげで普段会えない様な様々な方とお会い…

自己紹介9。若気の至り。次へのステップ。

フランスから帰国し、また怒涛の日々を過ごしていた。相変わらず怒られてばかりだったが、フランスという目標が出来、熱は更に高まる一方だった。 1年が経ち、何となくお店の流れや料理の事が分かってきた気がした頃から、僕は少し気が大きくなっていたのか…

忘れていた説明。

僕は今、Tirpseのシェフとして働くと同時に、自身の作ったプロダクト『L'aromatisane』(アロマティザン)のプロデュースもしています。 『L'aromatisane』とは、aromatiser=香りを付ける、風味を添えるというフランス語と、artisan=職人というフランス語、t…