L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

32歳、今後何を見据え、どう生きるか。

フランスから帰国し二度目の誕生日。 昨年9月からシェフになり、自分の料理を作り出してから一年が経った。 去年の誕生日は、初めて作る自分の料理への不安でバタバタしていた事しか覚えていない。それでも1年間料理を作り続けて見えてきたものは、自分が…

自己紹介20。次の世代へ伝える事。

フランスで働くという事は、フランス料理を学んでいる人間からすると、誰もが憧れる事ではないだろうか? 勿論僕もその1人だ。 22歳で初めてフランスへ旅行に行った時から、ずっと憧れていた。 僕が働いたシェフ達は皆、フランスやイタリアでの海外修行を…

突然ですがチーズケーキの話。

物心ついた時から、誕生日のケーキはチーズケーキです。 初めは不二家のスフレチーズケーキでしたが、次第に母のレアチーズケーキが僕の中の『ケーキ』になっていました。 フィラデルフィアを使ったレアチーズケーキは、レモンの酸味が効いた爽やかなもの。…

自己紹介19。フランスへ向けての準備と、RED35。

フランスのワーキングホリデービザは30歳まで。29歳を迎えた事で、その期限の短さが僕の心を煽った。 L'ASで働くのは長くても3年と決めていたのは、ワーキングホリデービザの関係もあったからだ。 シェフという立場になり、辞めるという事に対しての責…

〜美味しさをデザインする〜口中調味とレトロネイザル

前回の話で、味わいの構成を伝える事が出来たと思う。 今回は更に踏み込んだ、『口中調味』と(レトロネイザル』の関係性について、自分なりの考察を書いていく。 先ず『口中調味』とは、 【味つけのない白いごはんを、口のなかで咀しゃくしながら他のおかず…

〜美味しさをデザインする〜 五味、旨味、風味の捉え方。

台風の影響でファーマーズマーケットでのイベント『サスティナブルシーフードキッチン』は延期になってしまったが、久しぶりにゆっくりと物事を考える時間がとれた。 普段、料理において大切なものを『香り』 と言い続けているが、その意味がどうゆう事なの…

お詫びと紹介。

先日告知させて頂いた青山ファーマーズマーケットですが、台風の影響で延期となる事が決定致しました。 本当に多くの方が奔走し、様々なアイデアを出しながら、少しでも《サスティナブルシーフード》の事を知ってもらおうと、出来る限りの準備をしてきました…

自己紹介18。新しい環境と立場。

冷たい風が頬に刺さる12月。新しくなったL'ASで僕は働いていた。 今まで以上に広くなった調理場では、新しく入ったスタッフが慣れない中で必死に仕事をこなしていく。クリスマスまでの数週間。この期間にどこまでお店のオペレーションが組めるかが勝負だっ…

つかんとを終えて。

昨年9月に1週間だけ現れたトンカツ屋『つかんと』 オーナーの『トンカツ愛』から始まったこのイベントが、まさかここまで大きく取り上げて頂けるとは思ってもなかった。 正直初めは乗り気ではなくて。 元々肉料理があまり好きではない事もありましたが、そ…

自己紹介17。新たなる扉を開く。

日々増え続ける予約の中、少しずつL'ASでの仕事にも慣れてきた。3ヶ月もすれば鳴り続ける電話にも免疫がつく。 仕事量は相変わらずだが、スタッフが増えた事もあり、段々と兼子シェフとのコミニケーションも良くなってきた。 働き始め1年が過ぎた頃。 当初…

告知です。

再来週9月17日に青山ファーマーズマーケットにて開催の『Gourmet street food vol.4』でフードカート『サスティナブルシーフード・キッチン』にてストリートフードを販売します。 深夜のシェフの勉強会をキッカケに、サスティナブルシーフードについて学…

食べれる香水『土佐ベルガモット』

フランスから帰国し、一年以上が経った。 時の流れはとても早く、目まぐるしく過ぎる日々の中で一日一日をどう生きるのか。 フランスへ行き、日本の事を何も知らなかったと気付いた僕は、地方の生産者の元を訪ね、様々な食材や日本の文化である発酵調味料や…

自己紹介16。ターニングポイント。

作業を始めて七時間、気が遠くなるほどの仕込みも終わりが見えてくる。 朝から一つの仕込みだけでこれだけの時間をかけたのは初めてだった。 仕事は速い自信があった。ただ圧倒的に『量』が多いのだ。 骨董通り(現南青山)にあるレストランL'AS。 オーナーシ…