L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

自己紹介17。新たなる扉を開く。

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日々増え続ける予約の中、少しずつL'ASでの仕事にも慣れてきた。3ヶ月もすれば鳴り続ける電話にも免疫がつく。

 

仕事量は相変わらずだが、スタッフが増えた事もあり、段々と兼子シェフとのコミニケーションも良くなってきた。

 

働き始め1年が過ぎた頃。

 

当初L'ASで働くのは2年と決めていた。働き始める時に兼子シェフともそう話していたので、そろそろ次のステップをと思っていた矢先、兼子シェフから話を頂いた。

 

『年内に移転を考えている。まだオープンして1年半だけど、チャレンジするなら今だと思う。』

 

あまりの展開の早さに驚きがあったが、今のお店の勢いを考えれば、それは間違いのない選択だと思った。

 

『元々2年間という話だったけど、移転してお店が大きくなるし、そこでシェフとしての立場で働いてもらいたい。』

 

僕は正直迷った。フランスへ行きたい。しかし、その旨を伝えた上で、『移転』を経験したい気持ちも伝えた。

 

過去2回立ち上げは経験していた。しかし、移転はまだない。今後の為に『移転』を経験してみたい。2年間が経つまであと半年。

 

全ての想いを伝えたところ、兼子シェフは『正直断られると思った。フランスへ行きたい気持ちも分かっているし。移転してから3年働いて欲しいと言う訳ではない。ただ、移転と、シェフの役職が付くということは今後必ずプラスになると思う。もう少し一緒に働かないか?』

 

僕は頷いた。

 

フランスへ行った兼子シェフだからこそ、分かる気持ちもあったと思う。

 

今の勢いのまま『移転』をしたら、この店は何処まで行けるのか。

 

初めてシェフとして働く事への責任と緊張感は、僕をまた少し成長させてくれるだろう。

 

L'AS第2章は、倍に増えた席数とスタッフ。そして重圧から始まる。

 

 

 

 

 

移転直前のメンバー。 1番右側が僕。

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