L'odoriter 料理人の新しいプロダクト。田村浩二の挑戦。

シェフとして、人として。今感じていることを少しずつ綴っていければと思っています。

自分を知る。

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2017年、この年の事は一生忘れないだろう。

 

大晦日に紅白歌合戦を見ながらこの文章を作っている。

 

シェフとして、自分を表現するために何をすればいいのかを必死に考え行動してきた一年間。

 

その中でシェフとは何なのか。自問自答する日々が続いた。

 

レストランという空間で12年近く働く中で、その空間にいる事が当たり前になってしまった僕は、色々な世界で活躍する方々と会うたびに、自分たちの仕事の特異性とそれに慣れてしまっている自分に違和感を覚えた。

 

これは僕が勝手にそう感じているだけかもしれない。長年続ける事でしか見えてこない世界もあるので、そんな職人さんの事を僕は尊敬しているし、そんな風になりたいとつい最近まで思っていた。

 

しかし、これからの自分の人生を考えた時に、今までのように働き続ける事が自分の幸せに繋がるのかが不安になった。

 

世の中は驚くべき速度で進化しているからだ。

 

 

今までは料理以外の事は殆どシャットアウトして、ひたすらに料理に時間を注いだ。

テレビも見る事をやめ、友達付き合いも減らし、自分に使う時間があるならすべて料理に投資してきた。

 

 

勿論その日々があったからこそ今の自分があり、今年の活動にも反映されていると思う。

 

シェフになったばかりの頃は、当たり前だが誰も僕の事を知らない。新しくお店をオープンしたわけでもなく、シェフが交代しただけでは誰の耳にも届かない。届けるにはどうしたら良いか。自分で発信するしか選択肢は無かった。

 

趣味程度にしか使ってこなかったFacebookやインスタグラムを真面目に運用し、なるべく外に出て沢山の人と交わることで、自分の存在を主張するとともに色々な情報に耳を傾けた。自分の知らない世界に触れるたびに焦り、今のままでは生き残ってはいけないと自分をアップデートしてきた。

 

自分の料理を食べてもらうためには、知ってもらわなければならない。その為には料理以外の事も学ぶ必要があり、その事の方が大切だったりする。美味しさを突き詰めるだけが料理ではない。こうして文章を作りながら自問自答を続けている。

 

答えなんてきっとない。あるのは自分が残してきた、残していく結果だけだ。

 

自分がどう生きていきたいか。どのように世の中に貢献できるのか。考えれば考えるほど僕は新しい生き方を選ばなければならないなと感じている。

 

 

今までの自分の生き方を変えるのはとても勇気がいります。

 

それでも僕は変えてみたい。自分の可能性にかけてみたい。

 

何が良いかなんて人それぞれ。

 

自分が目指す未来へ向けて。

 

やれることはすべてやる。トライアンドエラー

 

年越し前の不思議なテンションで話はまとまっていませんが、来年も突き進みます!!!

 

 

自分と向き合い自分を見つめ、自分らしく素直に。